生物科學課程
ミクロな生體分子からマクロな個體?生態系までを研究し、生命の普遍性と多様性を追及する。あなたの興味を深化させながら、生物科學のスペシャリストになるための環境があります。
生物の示す様々な生命現象は実に不可思議です。この生命現象のしくみを、ミクロな生體分子からマクロな生物個體や生態系までの様々なレベルで明らかにしていくのが、生物科學のおもしろさです。生物科學課程では、種を越えて存在する普遍的な生命反応のしくみを理解するとともに、環境に応じて進化した生物の多様性についても學習し、生命とは何か、を考えます。21世紀は生物?生命科學の時代といわれています。生物科學課程には、あなたの興味を大切にしながら生物科學のスペシャリストになるための教育研究環境が整備されています。
學びについて
皆さんはなぜ生物科學課程を目指すのでしょうか? 小さい頃にテレビで見た生命現象の神秘、生物紀行のおもしろさ、野外で見かけたさまざまな動植物の不思議、それとも現在の目を見張るようなバイオテクノロジーの數々、などさまざまな要因があることでしょう。教員一同は、皆さんのこれらのさまざまな生物科學に対する興味を大切にしながら、最先端のライフサイエンスを習得できるように、これまでに無いモダンな教育システムの構築を目指しています。
生物科學習得という塔を建てようとすると、まず基礎がしっかりしていなければなりません。またすそ野が広いほど高い塔を建てることができます。野外の観察や生物の分類に興味のある人も、その基礎にあるさまざまな生命現象の原理に関する知識がなければ、その理解は淺薄なものになってしまいます。生物科學課程では、2年次までに生物學に関する體系的な幅広い基礎知識の習得を目指しています。これらに必要なカリキュラムは、分子生物學から生態學までの講義と生物科學実験が組み込まれています。またライフサイエンスに必要な最新の分析手法に関する機器分析學なども含まれています。
これらで得られた基礎知識を基に、主に3年次からは皆さんの興味のある専門の講義や実験?演習を選択して、學問を深めていくことができるようになっています。4年次における卒業研究でひとつのテーマを構築し、それを自分でやり遂げることができれば、研究結果の如何にかかわらず人生のひとつの節目となるでしょう。我々生物科學課程教員一同は、これらの體験が、大學院で、また就職先で大いに役立つことを願い、またそれが実現できるような教育を目指しています。
創薬科學副専攻
全學域生向け副専攻として開設する「創薬科學副専攻」の運営に協力します。
「創薬科學副専攻」は、現在急成長を遂げている創薬研究?開発事情に対応し、國內外の製薬企業で活躍できるグローバルな創薬研究者、特に「バイオ醫薬品」開発に従事できる優秀な人材の養成を目的に、最先端の醫薬品開発に必要となる知識と技術を、學域の枠を超えて分野橫斷的に提供する教育プログラムです。
教育目的、教育目標、ディプロマ?ポリシー、カリキュラム?ポリシー
分野
生體分子科學領域 | 生物を分子レベルで解析し、さまざまな生命現象の解明や有用物質(新規の酵素や薬物など)の開発を目指します。生體分子を知り、利用し、そしてこれを越える分子を創るための研究です。 |
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分子細胞生物學領域 | 生物を細胞レベルで解析し、遺伝子の制御や細胞の増殖?分化?情報伝達の仕組みなどを解明することで生命の本質に迫ります。放射線や環境汚染物質の生物に対する影響、がん、再生醫療、ホルモンや神経系など、人の健康と深くかかわる研究です。 |
生物環境科學領域 | 生物の環境への適応とその生理機構、生物間の相互作用と生態系機能、生物の多様性の維持や進化の仕組みなどの解明を目指します。実験的研究とフィールドワークに加えて理論的研究も実施します。 |
カリキュラム
取得できる免許?資格?受験資格
- 中學校教諭一種免許狀(理科)
- 高等學校教諭一種免許狀(理科)
卒業後の進路について
- 大學院への進學
- 製薬、食品、化學、環境関連の企業に就職
- 公務員、教員