発表のポイント

• 看護學類の學生が、看護師、保健師、助産師に全員合格
• 総合リハビリテーション學類の學生が、理學療法士、作業療法士に全員合格

概要

大阪府立大學地域保健學域の看護學類と総合リハビリテーション學類で學んでいた2019年度の新卒業生が、看護師、保健師、助産師、理學療法士、作業療法士の國家試験それぞれに全員合格し、5つの國家試験で合格率100％という快挙となりました。

また、管理栄養士の國家試験においても新卒合格率は96.8％となり、2018年度の6資格全員合格に続き、高い実績での醫療専門職養成力を示す結果となりました。

各國家試験の結果（93KB）

地域保健學域長（奧田 邦晴）のコメント

本學は、中百舌鳥、羽曳野、りんくうの3キャンパスからなる総合大學で、地域保健學域の看護及び総合リハビリテーション學類の學生は、初年次の基盤教育を除き、その後の多くを羽曳野キャンパスで學んでいます。

大阪が一望できる小高い羽曳が丘に佇む瀟灑な羽曳野キャンパスは、近い將來保健?醫療専門職者として巣立っていく彼らのベース基地でもあり、その凜とした空気感の中で、同級生間の連攜はもちろんのこと、上級生や卒業生からの情報提供や直接指導を受けながら、教職員共々「チーム羽曳野」として國家試験をはじめ未來に向き合ってきました。長期にわたる臨地?臨床実習、卒業研究、就職活動や大學院入試など、相當ハードな環境の中、本當によく頑張ってくれました。

一方、総合大學であるメリットを活かし、他學域生や留學生との交流から自然に會得できる多様な學びはもとより、充実した設備や経験豊かな指導者に恵まれた実習施設で臨床を學べるメリット、そして乳がん予防の啓発サークル、パラスポーツボッチャや在宅障がい者?高齢者の介助支援、學內の植物工場研究センターとのコラボによるレタスレシピコンテストへの出展など、多くのボランティア活動や創作活動にも積極的に參畫し、大學生活を満喫してくれています。

今後は、これらのさまざまな経験を活かし、待ち望んでいた高度専門職者として社會で羽ばたいてくれることと思います。

大阪府立大學 羽曳野キャンパスについて

地域保健學域の看護學類と総合リハビリテーション學類は、羽曳野キャンパスを人材育成の主たる場として「醫療保健専門人材」の養成を行っています。基礎理論から応用まで、幅広い學問分野を學習することはもちろん、演習や醫療現場実習などは教員を厚く配置し、少人數制できめ細やかに指導します。また、國家試験対策も早期より充分に行い、學生の學修を手厚く支援する體制が特徴です。

看護學類における教育のポイント（代表教員のコメント）

看護學類の教員は教授內容?方法を工夫し、わかりやすい授業をめざしています。そして、一方で教員は學生に自主的?主體的な學びの姿勢を求めています。その理由は、看護職は専門職であり、自分で學び続けることが必要とされるからです。

臨地実習では特に自主的?主體的な學びが學生に求められます。臨地実習での學生は、初めて出會う患者さんのために関連する既修得科目を復習し、わからないことを文獻で調べ、どう支援すればよりよい看護実踐につながるかと毎日考えて過ごします。教員や施設の実習指導者もよりよい看護実踐につながるよう看護のポイントを踏まえた適切な指導を行っています。

今回の看護師國家試験、保健師國家試験、助産師國家試験すべて100％合格できたのは、教員が教育內容?方法を工夫し、學生が自主的?主體的に學ぶことができた両者の協働の結果だと考えます。

総合リハビリテーション學類における教育のポイント（代表教員のコメント）

本學類は予防から治療、回復、社會參加に至るまで、ひとの豊かな生活支援をめざす総合リハビリテーション學の理念を基盤とし、入學當初から臨床的な経験を含む演習?実習科目の実施や幅広く専門的なカリキュラムを充実させています。

國家試験は、社會的なニーズに応じ、その內容も深化していっており、本學類では近年の少子高齢化による保健?醫療制度、多様化する障がい像や地域、在宅における支援といった社會のニーズに対応した教育を展開しています。また、１學年が25名（理學?作業療法學専攻）及び30名（栄養療法學専攻）と少人數制であるため、一人ひとりの學生に丁寧な指導を行うことができます。

本學類で教育を受けた學生たちは、本格的な國家試験への対策が始まる4年次にはそれぞれが高い能力を有し、基盤が確立されているため、十分な知識を持った中で國家試験に臨むことができます。定期的に実施する國家試験模試の結果を學生のカリキュラム習熟度の評価ツールとしても活用し、學內教育の質の改善に努めるとともに、學生個々の苦手分野を把握し、特別講義の開講や個別のサポートを充実させるなどして國家試験合格率100%という実績を殘しています。